みなさんイランカラプテ(アイヌ語でこんにちはの意味です)!
現在、北海道白老町にアイヌ文化や歴史に触れられる施設「ウポポイ(民族共生象徴空間)」を建築中なのはご存知ですか?
ウポポイは、アイヌ文化の復興・発展を目的としたナショナルセンターで、2020年4月24日にオープンします。
今回はそのウポポイのオープンを前に、一足早くアイヌ文化に触れられる施設「アイヌ文化交流センター|サッポロピリカコタン」をご紹介いたします。
サッポロピリカコタン|アイヌの文化や歴史に触れられる施設
アイヌ文化交流センター「サッポロピリカコタン」は、札幌中心部から約40分ほどで行ける施設です。
札幌方面から向かうと、北海道でも有数の人気温泉地「定山渓温泉」の少し手前、地元の人にも人気の「小金湯温泉」に隣接しています。
サッポロピリカコタンは、アイヌ語で”美しい札幌の村“という意味です。この施設では、アイヌ民族の家屋や倉などが再現されている他、伝統工芸品も多数展示されています。
ぜひアイヌ民族の文化や歴史を、見て・触れて・体験しながら楽しんでみてください。
歴史の里
屋外には、アイヌの人々が暮らしていたチセ(家屋)やプ(足高倉)などが再現されています。
▲アイヌ民族の家屋「チセ」。チセとは、アイヌ語でチ(我ら)、セツ(寝床)から”家”を意味します。
▲チセの中では燻製が行われていました。
▲こちらが足高倉の「プ」です。
▲こちらは男性用トイレ「オッカヨル」です。樽のような物の上に丸太を乗せた簡易的なものとなっています。展示用なので実際に用を足すことはできません。
▲女性用は「メノコル」という名前で、男性用に比べると少し小さい作りになっていました。中は男性用と同様の作りです。
▲最初にご紹介したものより小さめの家屋「ポンチセ」です。
▲少し離れたところにアイヌの外洋船「イタオマチブ」が展示されています。全長で約15mあるので迫力も満点です。
札幌市アイヌ文化交流センター(施設屋内)
それでは続いて、屋内施設の「札幌市アイヌ文化交流センター」をご紹介いたします。
▲入口を入ってすぐのエントランスホールには、アイヌの神様であるシマフクロウのオブジェが飾られています。
▲壁にはアイヌ刺繍も飾られています。
▲こちらはJRタワーホテル日航札幌のオリジナルマスコット「CIELシエル」と札幌アイヌ協会がコラボしたアイヌ衣装を着たシエルちゃんです。ホテルではすでに完売しているようですが、こちらではまだ購入できそうです(2020年2月13日現在)。
▲ストリートギャラリーではさまざまアイヌ文化の伝承作品が展示されており、これらはすべて無料で見ることができます。
▲ストリートギャラリーの先には有料の展示室があります。アイヌ民族の伝統工芸品を、実際に手に取って触れることもできます。入場料は大人が200円と決して高くはないので、こちらのコーナーも鑑賞されることをおすすめいたします。
まとめ|施設詳細
サッポロピリカコタンは札幌中心部からのアクセスもよく、気軽に立ち寄って見学できる施設です。さまざまな体験メニューもありますので、アイヌ民族の生活や歴史、文化に触れてみてはいかがでしょうか。
【住所】北海道札幌市南区小金湯27
【TEL】011-596-5961
【アクセス】札幌中心部から車で40分
【駐車場】乗用車54台
【開館時間】午前8:45~午後10:00(展示室と庭園は午前9:00~午後5時)
【休館日】月曜、祝日、年末年始(12/29~1/3)、毎月最終火曜日
【入館料】無料(展示室観覧料のみ有料)
【展示室観覧料】一般200円、高校生100円